思い出した時書くやつ

じゃがりこを食べる手が唸るぜ

結局西野カナがすきだという話

私が西野カナと出会ったのは中学生のときだ。

当時まだガラケー時代真っ只中で、着うたフルなんて言葉が全盛期だった時。携帯にイヤホンを挿すには変換器が必要だったあの頃。私はお気に入りのケータイ「docomo N703iD」(真っ黄色で四角くて超可愛いのだ。後に佐藤可士和氏がデザインしていたと知って驚愕して納得した)を機種変更するのが嫌だったのを覚えている。

 

私に西野カナの存在を教えてくれた、同じ中学で同じ塾に通っていた子は流行に敏感なおしゃれな女の子だった。

その子が「西野カナめっちゃいいよ〜!」と言うので、当時話題になっていた「Dear...」を着うたフルのサイトで購入して聴いた。

結果、ローテンポの曲があまり好みじゃない私には「Dear...」はあまり刺さらなかった。歌詞も文字として読むまでは「ふーんこんなもんか」という感じだった。ただ、彼女の高音ボイスは聴いていて癒しになった。

 

しかし、私は何かの弾みで「Dear...」のシングルに入っている「MEYBE」という曲を試聴した。この時私に西野カナショックは起きた。

 

私の知らない時間の君さえも 全部ほしいよ 

 

わかる。

 この時の私は彼氏なんて出来たこともないくせに未来の恋人に向けて束縛力を高めている『厄介ソクバッキー鼻たれ少女』だったのだ。故にこの出だしの歌詞は、手芸箱の針山のように刺さりに刺さった。

それからと言うもの、西野カナを聴く日々が始まる。
最初の頃の彼女は「逢いたくても逢えない切ない気持ち」をよく歌っていた。それが、学生という身分で彼氏が出来、でも自由に会えない気持ちを代弁してくれているようで「わかるわかる…」と共感していた。

学生や若い世代にウケる歌は「共感できる部分が多くある」ことだと某氏が言っていた。どんなにメロディが良くても、どんなに歌がうまくても、歌詞に共感できることが一番だと言う。

それは西野カナに対する私もそうなのかもしれない。
成長した今でこそ切なくなる日は殆どないが、それは彼女も一緒なのか、逢いたくて逢いたくて震えていた西野カナが、最近では「気になる彼は彼女がいた ドンマイ」と気持ちの切り替えがやたら早くなっているし、友人との絆を歌った歌も、卒業をモチーフにしたものから友人の結婚というテーマまで来ている。

彼女の高い声は癒されるし、メロディも覚えやすいものが多い。数年前、一番最初にテレビで聴いた時より格段に歌が上手くなっていて驚いたのを覚えている。

歌詞について取り上げられることもあるが、ぜひその色を変えずに突き進んでほしい。それが彼女の良さでもあるからだ。

彼女が今後歳を重ねて、どんな歌を歌うのか楽しみだ。